餅つきの由来や意味を簡単に!子供にわかりやすく教えるためには?

昔、保育園や地域のイベントで餅つきを見たり、ちょっとだけ手伝わせてもらったことを、なんとなく覚えています。今は杵や臼をつかった餅つきを、なかなか見ることが少なくなってきました。それでも、大晦日に鏡餅を飾ったり、正月には家族でお餅を焼いたお雑煮に入れたりして食べています。

なぜ、餅つきをしたのでしょうか?お正月にお餅を食べるのはなぜでしょうか?今回は餅つきの由来や意味を調べて、子供にわかりやすく、簡単に教えられるようになりたいと、まとめてみることにしました。

餅つきの由来は?

日本人は古くからの農耕民族であり、稲は「稲魂」や「穀霊」が宿った神聖なものだと考える稲作信仰がありました。稲からとれる米は、人々の生命力を強める神聖な食べ物であり、米をついて固める餅や、米から醸造される酒はとりわけ神聖な力が強いとされています。

餅の語源は、持って出るという意味で「持ち飯(もちいい)」だという説や、粘るという意味で「糯(もち)」を使った「糯飯(もちいい)」という説があります。「もちいい」という名称が「毛知比(もちひ)」に変わり、17世紀には「毛知(もち)」へと変化しました。

また、「望月(もちづき)」の望(もち)であるという説もあります。望月とは満月のことで、円の形が円満を連想させるということで、縁起が良いとされました。だから、祭りのときには、月や太陽に見立てて餅を丸くし、願いを込めて食べていたと言われています。

そのことから餅は、ハレの日(特別な日、お祭りの日)の特別な食べ物とされていました。三月のひな祭りにはひし餅、五月には柏餅、十月には亥の子餅、お祭りでは餅まき、というように何か行事があるたびに餅つきをしました。

餅つきは一人ではできないため、連帯感を高め、喜びを分かち合うという意味合いもあるようです。正月は最も大事な年中行事として、一年で一番重要な意味がこめられた餅がつくられました。

正月の餅つきには2つの意味がある!?

年末からお正月にかけての餅つきには、旧年中の鏡餅の準備と、新年に入ってからのお雑煮にいれる餅を作る2つの意味があるようです。それぞれの由来をまとめてみました。

鏡餅をつくる、餅つきの意味

年末の餅つきは、鏡餅を準備するためです。これは、正月に訪れる神様である歳神様(としがみさま)をお迎えし、「新しい年が幸せでありますように」とお祈りします。

その歳神様をお迎えするためにつくる料理が、おせち料理です。そして、歳神様がお正月の間に落ち着く居場所として、神社のご神体になぞらえた鏡餅がつくられます。

この鏡餅を準備するための餅つきは古くから行われており、奈良時代には神社に鏡餅がお供えされていたようです。

一年を見守ってくださる神様に捧げる餅ですから、餅つきは一家総出で行う大切な行事でした。

お正月に食べる、餅つきの意味

鏡餅と違い、お正月にはお餅を焼いて食べたり、お雑煮に入れたりします。このお餅の由来は稲作農家の食文化にあるようです。
農民の間では、餅つきの由来にもあったように、お祝い事やお祭りのたびに餅つきをしていました。稲作信仰に見られるように、餅には神の力が宿り、生命力が与えられると言われてきました。「神様と同じものを食べて、神様の力を分けていただく」という意味合いがあるようで、餅を食べることは、とても縁起のいいことだったのだと思います。

昔の農民のお年玉は、お金ではなくて、丸いお餅を振舞っていたと言われます。神様からの魂(お年魂⇒お年玉)をいただく料理が、お正月に食べるお雑煮です。このお雑煮に入れる丸餅は、新年を迎えてからも、おめでたいという理由で餅つきが行われます。
そして、新年だけではなく、年中おめでたい時には餅つきが行われる風習が今でも残っています。

正月の餅つきを、簡単にまとめると

ここまでで餅つきについてわかったことを、簡単にまとめると、

餅は特別な食べ物で、行事のたびに餅つきをしてきたこと、

正月の餅つきには2つの意味があり、

一つは、正月に訪れる神様への鏡餅の準備、

もう一つは、神様の力を分けていただく、お正月に食べる餅の準備、

であることがわかりました。そこで、子供には次のように話してみてはどうでしょうか。

子供にわかりやすく教えるには?

「お餅は、昔から縁起のいい、特別な食べ物なので、行事のたびに餅つきをしてきたんだよ。」

「お正月は、1年の始まりだから、1番大切な行事として、お餅にも大きな意味を込めてきたんだ。」

「一つは、お正月にやってくる神様を迎えるために、前の年のうちに鏡餅をつくるための餅つきをしたんだ。神様は、鏡餅のあるところに来てくれるんだって。だから、鏡餅の前では、『神様、昨年はありがとうございました。今年もよろしくおねがいします。』と心の中で伝えよう!」

「そしてもう一つは、縁起のいいお餅を食べることで、神様の力を分けていただけるんだ。だから、お正月に食べるお餅をつくるために、餅つきをしたんだよ。お正月にはお餅をしっかり食べて、神様から元気をもらおう!でも、喉に詰まらせることがないよう、ゆっくり食べようね。」

おわりに

餅つきについて子供に何て伝えよう?と、今回調べてみたことで、自分自身も鏡餅やお正月に食べるお餅について、由来や意味を知ることができました。鏡餅を置くことは当たり前、正月にお餅を食べることは当たり前・・・、と考えていたのですが、意味を知ると大切にしていきたいことだと思いました。

子供にとってはなおさら、不思議なことが身の回りにたくさんあるのでしょうが、きっとなかなか聞くことができないでいるのだと思います。だから、いろいろな行事の由来や意味を、これからも調べ、子供たちに伝え、子供たちと一緒に楽しみながら、行事に取り組んでいきたいと思います。

最後まで見ていただき、大変ありがとうございました。